雑記

読めていなくても、目は見ている

何かの文章を読んでいて、最後まで読んでもよくわからなかった、ということがあります。ただ、そういうときでも、最初から最後まで書かれていることが全くわからない、ということはありません(その場合は、わからないというよりは、読めないといったほうが適…

私の時間、言葉の時間(Ⅱ)

私の時間というのはなんなのでしょうか。それは今まで生きてきたすべての時間(=私の過去)を指すこともあるでしょうし、まさに今このとき、常に流れている今を指して、私の時間ということもあるでしょう。 この時間というのは、人それぞれ全く違うように思え…

私の時間、言葉の時間(Ⅰ)

とある文章を読んでいて、自分の読み方が言葉の示している速さを追い越しているな、と感じて以来、私と言葉の時間について考えています。書こうとしてみても、あまりにも書けないので、なにがそんなに書けないのかを書こうとしていますが、たぶん、何も言え…

わからないから、川に向かって叫ぶんや

相も変わらず、わからないことが多い世の中ですね。皆様は無事にお過ごしでしょうか。無事であれば結構、無事でなくてもそれはそれで結構、そんなことには頓着せずに、季節は春を迎えようとしているようです。それは少し寂しいことではありますが、その寂し…

今すぐ言葉にしたくて、石に躓いて泣いた

今すぐ何かを言葉にしたいときというのがあります。そういうときは、その何かを書こうとするわけですが、それがどんなものなのかは私自身わかっていないので、書いてみることでその形や感触をわかろうとするわけです。だから、書いているものが何かわからな…

殴られに行くと当然のように痛いけど、そこでUFOと邂逅する

本を読むことについて考えています。 読書をするということは、その語り手に殴られに行っているのではないか、と思うときがあります。もちろん、著者が人を殴ろうと思って語っているわけではありません(そういう著者もいるでしょうが)。あくまでも、私が殴ら…

言葉の旅人、しかし三流

もともと、私は何か書きたいことがあって書くということがない人間です。じゃあ何故書いているのかというと、たんに書かずにいられないので書いているというだけで、何か主張したいことがあるわけではありません。どちらかといえば、書くこと自体が目的で、…

わからないだけで書く

何かを書こうとしているとき、何を書こうとしているのか、僕自身よくわかっていません。そもそも書きたいことなんて特にないのです。誰かに見られたところで、良くも悪くも何の影響も与えないであろう文章を、なぜ書こうとしているのかなんてわかるわけがあ…

嘘を吐く

嘘から出たまこと、という諺があります。嘘を吐いたつもりで話したことが本当に起こった、という状況を表した言葉です。 例えば、有名な狼少年の話があります。退屈しのぎに、狼が来たぞと嘘を吐いて村の人たちを困らせていた少年が、いざ本当に狼がやってき…

同じものを描写する

いつも同じものを見ているのだと思います。それが何なのかはよくわかっていません。知りたい気持ちはあるのですが、理解したいわけではありません。手で触れたり、香りを嗅いだり、味わったり、声を聞いたり、そういうことができればいいのですが、どうも見…

一緒に渡るものは傘を携えている

橋を渡るとき、何かが一緒に渡っています。怖い話ではありません。もっと、比喩的な何かです。或いは、単なる妄想です。一緒に橋を渡る人は、傘を持っています。そして、一緒に橋を渡ります。ただ、それだけです。だからなんなのだと言われると、どうしよう…

分かりやすさの破片で指が切れる

一目見て分かる、そういうものが増えている気がします。 「分からない」ことよりも、「分かる」ことの方が良いと思う人が増えたということなのでしょう。僕はそれが良いことだとも悪いことだとも思いません。たとえ分かったつもりであっても、それが切っ掛け…

1冊の本と眼球の裏側について

「今まで読んできた本の中で、1冊だけ人に薦めるとしたら、どんな本を挙げますか?」という質問。こういう時、すぐに答えることが出来ません。状況にもよるでしょうが、こういう質問をすることで質問者が意図していることは「とりあえず、話を続けること」で…

本棚と他人

他人の本棚というのは魅力的です 自分が知らない本が、いっぱい収められている でも、実際他人の本棚を見る機会は多くありません 小さい頃は、押し入れの本棚、叔父の本棚、祖父母宅の本棚、 を見るのがとっても好きでした。 読むことも好きだったのですが、…

書くことと忘れること

長い文章が書けません そもそも、長く考えることが出来ません ぱっと思いついたことは、忘れないうちに書きつけます 物覚えが悪いのかもしれません あるいは、余計なことを考え過ぎているのでしょう 長い文章が書ける人はすごいと思います だから、本が書け…