痛みで涙を流すとき

それはあなたの痛み

わたしは涙を見つめる

雫は表現の手段

痛みそのものはあなた

あなただけのもの

わたしも涙を流す

それはわたしの痛み

痛みは伝わったのではない

人の痛みを痛むなど

どうしてできるのか!

痛みを表現できるのは

一人だけなのだから

わたしは何もない痛みを奪う

それは誰のものでもない

雫は天から降ったのか

傘を広げて止むのを待つ