2018-01-29から1日間の記事一覧

残影

書くなといわれ わたしは書いた 手の届く広さで 微かな音を聞く 手放したのは言葉 吹き抜けたのも言葉 開いたてのひらを じっと見つめ その痕跡を いつかの景色 いつかの声 思い出せ 忘れるために 刻み込め 手放さないため わたしを見ている あなたのために …

覚めない夢、どん底としての今

永井均さんという哲学者の本に『私・今・そして神』というものがあります。その中に、夢を思い出すことについて書かれた箇所があるのですが、そこを読んでいて、一度も見ていない夢を思い出すことについて書きたくなったので、少し長くなりますが引用してみ…